お金があれば幸せになれるのか？（2014.1.23）

「お金があれば幸せになれるのか？」という問いに対して、「その通り！お金があれば幸せになれる」と言い切る人もいれば、「お金があっても幸せにはなれない！」と言い切る人もいるでしょう。
または、「ある程度はそうかもしれないね。」という人や、「信じたくはないけど現実的にはそうだよね。」などと消極的に納得している人もいることでしょう。

我々は日々お金を使って生活していますし、現代社会ではお金と引き換えに様々なものを手に入れるわけですから、お金がなければ生活が限られてしまうことは確かです。

とはいえ、だからといって単純にお金があれば幸せになれるのか？と言われると良くわかりません。

ここに、ある研究結果があります。

2010年に米プリンストン大学の研究者が発表した結果によると、「収入が増えるにつれて生活の満足度も向上するが、その相関性は年収７万５０００ドル（約750万円）でほぼ頭打ちになる。」というもの。

約50万人を対象にしたこの実験によると、年収７万５０００ドル（約750万円）に達すると、それ以上いくら稼ごうと、日常における幸福度にあまり差は見られなかったそうです。

（※この７万５０００ドルは現在のレート、1ドル100円だと約750万円になりますが、実験が行われた当時のレートは1ドル80円台辺りだったはずですから、そうすると約600万円程度ということになると思われます。つまり、ここで言われている年収は600万円～700万円程度と考えて良いと思われます。）

逆に言うと、年収で600万円以上になるまでは、収入が増えることでそれだけ幸福度が増すということです。
その水準に達するまでは収入を増やす努力が幸せに直結するわけですし、収入が減ったり、大きなっ支出には痛みが伴うということでもあります。

ということは、その水準に達していないなら、そこを目指して収入を増やす努力をよりしていく必要がありますし、その水準を超えているなら、もうそれ以上むやみに収入を増やす努力をする必要はないということになります。

この実験結果は一つの目安になります。

 

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